連載 看護関係の心理・11
‘狂い,と‘アンビバレンス’
小此木 啓吾
1
1慶応義塾大学医学部
pp.1478-1483
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916816
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‘狂った’関係
‘いくらやさしくしてくれたって,どうせそれがお仕事なんでしょう……’‘他の患者さんにも同じように親切なんでしょう……’‘これも私の治療にいいから,してくださっているんでしょう.いったい,どこまでが本心からなのか,どこまでが治療のためだからなのかわかんなくなっちゃって,とても苦しいんです……’
患者さんが,こんなふうに訴えはじめると,話はたいへんにこんがらかってしまう.
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