2頁の知識
心の狂いは治る—主としてシヨツク療法と外科手術について
関根 眞一
1
1国立武藏療養所
pp.22-23
発行日 1954年4月10日
Published Date 1954/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200714
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精神病の転帰の状況を見ると,近年は全治が28%,軽快が42%で,大体%70がよくなり,その上在院期間も短縮し,6ヵ月以内のものが多くなつたことは,時殊療法の発達と看護の面の向上によるものと思われるので,昔のような精神病に対する観念が大いに変つてきたといえる.このたび,主としてシヨツク療法と外科手術について述べるようにとの註文があつたので,紙面の許すかぎり述べてみたい.
シヨツク療法には電気シヨツク療法(電撃療法),カルヂアゾール療法とインシユリンシヨツク療法とが先ず挙げられるので,これらのシヨツク療法の適応症は精神分裂病(元の早発性痴呆症).躁うつ病,精神神経症,慢性中毒症などであるが,その他の精神病でもその時の症状に応じて適正に応用すれば,案外よい効果が得られるものである,
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