Japanese
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臨時増刊号特集 精神医学における日本的特性
B.治療状況の日本的特性
わが国精神医学・医療の輸入文化的特性
Japanese Psychiatry as a Impoted Culture
小此木 啓吾
1
Keigo Okonogi
1
1慶応大学医学部精神神経科教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Keio Univ. School of Med.
pp.1413-1419
発行日 1975年12月25日
Published Date 1975/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202421
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I.はじめに——方法論上の問題
広くわが国の学問,文化,社会諸制度,とりわけ明治以後の,“日本的特性”を語ろうとすれば,それらがいずれもその起源において,欧米からの輸入品から成る一種の輸入文化としての側面を持つ事実に注目せざるを得ない。そしてわが国の精神医学・医療の“日本的特性”についても当然,まず第一にこの特質をあげねばならない。
そこでもし,我々がこの見地からわが国精神医学・医療の特性を系統的に明らかにしようとすれば,さしあたり次の2つのアプローチが提起されるであろう。
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