ベッドサイドの看護
意識障害のある老人患者のチューブ栄養を実施して
坂本 和子
1
1宮崎県立日南病院外科病棟
pp.1402-1406
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916800
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なんらかの理由で経口的に食事がとれない場合に,どうにかして栄養素を体内に入れようとする試みは誰もが考え行なうことであり,とくに最近のように事故や災害が多くなってくると,それらによる障害で栄養補給に困難をきたす患者もふえてきた.このような患者は,一時的には静脈栄養で補うことはできても長期間にわたる場合には,チューブ栄養にたよらざるをえなくなる.従来のチューブはゴム管を用いていたが,プラスチック工業の発達とともにポリビニールでつくられるようになり,今日,その必要度の増大にともないチューブ栄養は広く普及している.
チューブ栄養の適応は経口栄養が不能ないし,摂取不良の場合であるが,具体的には表1のような場合が考えられる.
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