特集 「老人保健施設」試行実績をこう見る
「老人保健施設」のモデル実施でわかったこと
小山 秀夫
1
Hideo KOYAMA
1
1厚生省病院管理研究所
pp.853-857
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209385
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昭和63年4月1日より,老人保健施設(以下,老健施設とする)制度が本格実施された.新しい制度を構築し,それを円滑に実施するためには莫大なエネルギーが必要である.老健施設は,多くの人々の理解と温かい支援,そして関係者の多大の努力によって制度化されたもので,その成果は,わが国の老人ケアの質の向上に役立つものと期侍できる.
老健施設は,昭和60年1月の社会保障制度審議会の建議を端緒とし,61年12月の老人保健法の改正で制度が創設され,その後,全国7か所のモデル施設の指定および実施を経て本格実施された.この間の3年4か月は,長くもあり短くもある年月であったが,62年4月以降開始された7施設のモデル事業は,多くの人々から注目された.
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