研究
老人の健康と生活構造と意識—老人保健事業への指針として
東田 敏夫
1
,
橋本 美知子
2
,
川端 フミヨ
2
Toshio HIGASHIDA
1
,
Michiko HASHIMOTO
2
,
Fumiyo KAWABATA
2
1関西医科大学(公衆衛生学)
2関西医科大学公衆衛生学教室
pp.752-765
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206786
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
老化にともない身体の機能低下と異常は避けがたい.老年期に必然である機能低下と疾病・異常をいささかでも軽くし,病苦から解放され,老後の暮しに生きがいを保つこと,これが老年期の「健康」の要件である.
老年期の健康については,身体的状況physical beingと精神的状況mental beingのみならず,老後の暮しと社会的状況social beingの特殊性について配慮する必要があろう.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.