ベッドサイドの看護
心疾患を合併した妊産婦の産褥管理
菅 恭子
1
1東京女子医科大学付属病院産科病棟
pp.1266-1271
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916774
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
妊産婦の内科的合併症は心疾患が比較的多く,その頻度は全妊婦の約2%を占める.心疾患の種類としては,妊婦の年齢構成から,心筋硬塞や高血圧性心不全といった老人性疾患にはほとんど遭遇しない.また重度の心疾患は若死にするため,実際には心疾患を有する妊婦はその80-90%はリウマチ性心疾患であり,その60%に僧帽弁狭窄が存在するといわれている.
そこで,僧帽弁狭窄症にて内科的治療を継続しながら分娩した事例を取り上げ,その産褥管理,とくに保健指導に焦点をあてて考えてみたい.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.