特集 合併症をもつ妊産婦と援助
合併症妊産婦と助産婦の役割
菅 恭子
1
,
織田 典子
1
1東京女子医科大学付属第二高等看護学校
pp.136-139
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205000
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1.はじめに
一口に合併症妊産婦といってもその内訳は多岐にわたっている。私ども助産婦が最も多く遭遇する妊娠中毒症はその代表的例であるが,この場合でも,妊娠前に腎疾患があって妊娠により前面に現われた場合と,妊娠が腎臓に影響を与えて腎障害をきたす場合と二通りが考えられる。つまり,何らかの原疾患があって妊娠を継続させようとする場合と,妊娠経過中に合併症が出現した場合との二通りに分けられる。これらに対して助産婦がどのような働きかけをしているのであろうか,助産婦の対応すべき範囲や視点について現状を通して考えてみたいと思う。
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