2色ページ ナースと臨床検査・12
臨床化学検査・2—成人病と臨床検査
寺田 秀夫
1,2
1聖路加国際病院内科
2臨床病理科
pp.896-899
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916706
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成人病とは
成人病という言葉は日常広く用いられている言葉であるが,どんな病気を含むのであろうか.簡単に言うと中年になって症状を現わし,老齢に向かうにつれて,ますます進行する不可逆性病変をおこすものを意味し,表1のごとき病気が含まれている.しかしこれらの中でも脳の血管障害,高血圧症,動脈硬化性心臓病がもっとも多く,この3つの疾患はまたお互いに密接な関係をもつものである(図1).そのほか悪性腫瘍と糖尿病が成人病の主なものであろう.また成人以後の白血病も急激な増加傾向を示していることも忘れてはならない.
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