2色ページ 症状の病態生理・4
肥満
中野 昭一
1
1東海大学生理学
pp.892-895
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916705
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人間のからだは,人によってある程度の差があっても,およそ25歳前後にはほとんど完成される.このためそれ以後に太ってくると,その分だけ余計な荷物を常に背負っていることになり種々の生理機能,とくに呼吸,循環系に対して多くの負担をかけることになる.
さて,昔から太ることは健康のしるしであるというような観念があるために,よほど極端に太らないと,特に異常と考えないことが多い.しかし,肥満が生体の機能に悪影響を与えていることは事実で,統計的にも,体重が多くなるにしたがい,平均死亡率の増加がみられている.
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