2色ページ ナースと臨床検査・8
血液検査(2)—骨髄穿刺検査ほか
寺田 秀夫
1
1聖路加国際病院内科,臨床病理科
pp.362-365
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916601
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骨髄穿刺検査
骨髄と造血
骨髄は全身の骨格の髄腔を満たしており,その重量は体重の4.6%とされている.骨髄のもっとも重要な働きは造血であり,図1のように赤血球系,顆粒球系,血小板系の3種の血球がここでつくられ,成熟して末梢血に送り出される.これらの細胞の各々単独に減少した場合が,慢性赤芽球癆(狭義の再生不良性貧血),無顆粒細胞症,血小板減少性紫斑病であり,3種の血球がすべて減少した状態が再生不良性貧血である.
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