ベッドサイドの看護
長期にわたりICUで生死の境をさまよう患者への精神的援助
仙石 冨士江
1
1静岡市立病院外科病棟
pp.705-709
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916668
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最近,精神看護が重大視されるなかで,まだまだ医療技術的な面のみが強調されがちなCCU,ICU,回復室において,患者の人格尊重をどうするか,精神的・肉体的安静をどのように考えたらよいか,また処置のみを重視し,私たちのベルトコンベアに患者を乗せたまま回転してよいのか,など疑問をもつことが多い.
実際面として,人手不足のためか,私たちの人間性の問題か,なかなか思うようにはいかない.わかっていても,鎮静剤などで眠らせるという,安易な方法を取り入れてしまう場合が多い.最近の事例を取り上げて,精神的配慮について考えてみたい.
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