ベッドサイドの看護
消化器疾患患者の精神的不安定と看護
岡田 嘉代子
1
1胃腸病院
pp.738-742
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916346
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胃腸疾患の看護を大別すると,①潰瘍患者の看護,②癌患者の看護,③胆道系疾患の看護,などがありますが,①②③は疾病看護という観点から比較的書物にもくり返し取り上げられ,専門的に深く研究されています.しかし前記のような疾病の区別を越えて,消化器病の患者さんには多かれ少なかれ,精神面での不安定さが看護のうえでも問題になります.
精神的に不安定でイライラした気分でいることも,胃腸障害を起こす原因になり,それをなくすためにイライラした原因を取り除くことができれば一番よいのですが,それは多くの場合,人間関係などの,環境条件が関係するのでなかなかむずかしい問題です.
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