視・聴・画
〈珍道中映画〉の没落,他
松田 政男
1
1「映画批評」
pp.124-125
発行日 1971年6月1日
Published Date 1971/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916072
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まず最初に楽屋ばなしから始めたい。というのも,このコラムもこれで3回め,6月号に載るはずであるが,書いているのは実は4月1日(エープリル・フール!)だからである。できあがったばかりの4月号を,本日ただいま見るまでは,私の雑文がどこの欄に,どんなふうに,そしてどんな人と一緒に組み込まれるのか,かいもく見当もつかぬまま,4月号,5月号と2回分の原稿を編集部に渡してきたのであった。新年度の学期がわりのせいであろう,多少おくれ気味なようだった4月号を受け取って,パラパラとめくり,私のコラムは〈視〉と名づけられ,〈聴〉〈画〉と3点セットになっているのをいま確認して,何となく坐り心地の良いような悪いような気がしてきたところで,やおら3回めの原稿にとりかかったというわけなのだ。
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