続MSWの目
夫の強い愛情を求める中年の妻
中島 さつき
pp.64
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914878
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南から春が訪れて花ひらく5月となったのに,R子は,憂うつでたまらない。人にすすめられ,大学病院に夫婦できて,医師の診断のあと相談室にまわされた。
MSWがR子から先に話を聞くと,“現在心も体も極度に疲れている。10年くらい前から心臓がわるくなっていたが,最近はとくにひどく,1日2時間くらいしか家事もできず,昼寝をしないといらいらする。神経がチリチリしていて,テレビのアンテナのように自分の頭からスルスルと出ていくようだ。どうしたものか。まわりの人がいうように,ほんとうに頭がおかしいのかどうか,はっきりしてもらうためにきた”という。
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