特集 どういかす業務分析
座談会 患者を軸にすえて—業務分析への問題提起
田中 恒男
1
,
渡辺 千鶴子
2
,
吉津 佳代子
3
,
膳亀 和子
4
,
小笠原 登志子
4
1東大医学部保健学科
2国立京都病院内科
3大阪赤十字病院
4東京佼成病院
pp.16-22
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914868
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本誌 本日はお忙しいところをお集りいただきどうもありがとうございました。はじめにお断わりしておきますが,この座談会の司会をお願いしておりました田中先生が病気でお休みですので,先生には誌上参加という形でご出席いただくことにしたいと思います。
さっそくですが,この話し合いをどういう具合に進めるかをご説明いたしますと,第1点は,現在のそれぞれなさっておられる,あるいは,なさってこられた業務析分に対してのアプローチ,その動機と意義。それをそれぞれ個人あるいは施設,看護婦全体としての認識はどうであったかという,現状についてのお話をしていただきまして,その次は何に依拠してそういう分析なり,具体的な作業にとりかかられたか。その依拠した基準と,方法論の問題ということを第2点にしていただきたいと思います。第3には得られた結果をどうこれからお使いになられて,何を求めようとされるのかというそれぞれの施設の条件とか状況の中で,模索されていかれるものについて,結論と申しますか方向が出れば結構だと思うわけです。渡辺先生いかがでしょうか。国立京都病院での業務分析,あるいは補助者の導入というような経験例を含めて,濃厚看護というものにいきおい目が向いて行き,そのことについてどういうふうに作業が進んだかという面で。
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