連載 現代看護の諸問題・6
看護婦の雇用関係
大山 正夫
1
1看護問題研究会
pp.82-86
発行日 1969年10月1日
Published Date 1969/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914649
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はじめに
全国の医療施設で働いている従事者数は90万人を上廻る(42年末)が,そのなかで看護関係に従事する人たちの人数と分布状況はそれぞれ第1表,第1図のようになっている。すなわち補助者を含めると病院が6割,診療所が4割の比率となり,資格別にみると病院,診療所合わせて看護婦が3割,准看護婦も3割,補助者が4割という具合いである。
病院というのは,医療法によって病床数20床以上の施設をいうことになっているが,病院数でみると小規模病院が圧倒的に多く,100床以下の病院が全病院の約3分の2を占めている。したがって第1図に示した「病院」で働いている看護婦等も診療所に近いような小規模病院にいる人たちも相当数含まれており,そのことは二病院あたりの看護婦数が12.3人,准看護婦数が12.0人となっていることからもうかがわれる。
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