脳神経外科特別講座
脳神経外科看護の要点
西村 謙一
1
1九州労災病院脳神経外科
pp.77-82
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914350
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はじめに
わが国における脳神経外科学の最近の進歩はめざましいものがあり,世界のトップレベルをゆく分野も決して少なくない。一方,頭部外傷患者の激増から,社会が脳神経外科医を強く要求し,続々と地方の病院にまで脳神経外科が設立されてきている。
しかし,もし仮に,ここに脳神経外科医をつれてきて,ある程度の器械を与えるならば,どこでも脳神経外科がやってゆけると思う人があるならば,見当違いも甚だしいといわざるを得ない。近代脳神経外科は麻酔医や放射線専門医との提携が必須であることはもちろんであるが,よく訓練された専門のナースとのチームがあってはじめて可能なのである。
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