看護用具の工夫
重症患者の排泄物処理方法の一考案—穴明きマットレスについて
高橋 美智
1
1虎ノ門病院
pp.73-74
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913812
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私たちは日頃意識不明かつ麻痺などを伴なう多くの重症患者,特にそれらの長期間にわたる患者の看護を受持つ場合,必ず,直面し苦労しなければならない数多くの問題を抱えておりますが,これちの問題を解決するためには実際に働く私たちが実際に考え学び真剣に一つ一つの問題と取り組み,解決してゆくことが非常に大切なことでありましょう。昔から伝えられ,教えられた看護用具を用い不便ながらもそれに満足していては,とうてい日進月歩の現在の医学に追従することはできないことです。だれかが,どこかで便利な能率的なものを考え改善してくれたら,それを用いよう.ということではなく,自分たちで,その場所で本当に必要なものを考えて,より良い看護を目ざして勢力したいものです。
そこでこのたび虎の門病院で考案した穴明きマットレスを紹介し,各所において検討され,より利用度の高いものに改善されて。役立つ看護用具としてより新しいものが生み出されることを期待します。
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