特別寄稿
シュワイツァーの面影
高橋 功
1
1シュワイツァー病院
pp.14-16
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913770
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
アルベルト・シュワイツァーの死は,ランバレネのシュワイツァー病院にとってかけがえのない損失であったばかりでなく,ひろく,世界にとっても大きな損失であった。チャーチルは,シュワイツァーを「人間性の天才」と呼び,アインシュタインは「この数世紀間最大の人物」と呼んだ。またギリシャの有名な詩人カザンツァキスは,アシシの聖フランシスとシュワイツァーを「二人の兄弟」と呼んだ。その他「ジャングルの聖者」「アフリカの救世主」「人類の手本」などシュワイツァーにおくられた尊称は枚挙にいとまがない。だからシュワイツァーが去る9月4日亡くなったとき,世界の新聞はその第一面に弔辞を掲げて,その徳をたたえたのであった。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.