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ヒューマニズムの灯は消えず—シュワイツァーを悼んで
高橋 功
,
本誌編集部
pp.5-12
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913022
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9月のある夕方,オゴイ川を航行中ンゴモ付近の3つの小島の前でカバの親子が,ゆうゆうと浮いたり沈んだりして遊んでいるのに出会い,そのとき,ふと「生命の畏敬」という言葉を思いついた。それは人間同志が生命を畏敬しあうばかりでなく,生きとし生けるものすべてに思いをかける博愛精神であり,ヒューマニズムの核心であって,その言葉がシュワイツァー博士の哲学の根本思想となった。博士がランバレネに建てたヒューマニズムの灯台は,今もなお,世界のすみずみまで照らし,その灯を永遠にともしつづけている。
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