看護□食事療法
高血圧症の食事
宮川 哲子
1
1虎の門病院栄養部
pp.76
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913754
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高血圧症には腎性,動脈硬症,内分泌性,神経性,循環器異常など種々の原因によって生じるものと,原因のはっきりしない本態性高血圧に分けられますが,前者のように原因の分っている場合にはその病気の食事療法を行なうべきです。本態性の高血圧は真の原因はいまだに不明なため,その予防と治療に役立つ食事療法が確立しているわけではありません。しかし神経性,神経体液性,または神経内分泌の影響をうけることが知られており,塩類および蛋白質の中間代謝が密接な関係をもっていますので,これらに影響をおよぼす食品の種類が問題となります。すなわち蛋白質制限,食塩制限,脂肪制限,が大切なことになります。
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