特別レポート
ペイン・クリニックの看護
清原 迪夫
1
,
佐藤 よし子
1
1東大麻酔科外来
pp.41-44
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913650
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1)はじめに
ペイン・クリニック(Pain Clinic)というのは,疼痛診療所の意味である。どこの診療科でも疼痛は,体の異和感とともに患者の訴える症状の中でも非常に大きい割合を占めている。従って,それぞれ専門の診療科でその対策が行なわれているが,中でも,癌末期の疼痛とか三叉神経痛のような疼痛は,手術によらないで除いてやれるところがなかった。それ故,これらの患者は,麻薬の注射や,きわめて名人芸的な医師の処置によるより方法がなかった。
東大病院にこういう難治の疼痛を専門に診療するところが開設されたのは,昭和37年8月のことであり,麻酔科外来診療所がペイン・クリニックの別名であり,病院内外の多くの気の毒な患者の治療を行なってきた。
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