Nursing Study
講評 看護の立場でとらえた記録を
本誌看護研究委員会
pp.100-101
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913958
- 有料閲覧
- 文献概要
この症例報告を読んで,貴重な看護経験をなさった報告文であるのに,読者にそのことがわからないのではないかと思い残念である。
しかしもう少し考えてみると,確かに骨髄腫はまれな疾患であるかもしれないが,看護の対象とした骨髄腫の主要症状,すなわち貧血,出血傾向,意識障害などは他の疾患の時にもみられる症状でこれらについてはすでにかなり細かく看護法が記載されている。このことから考えたいことは,医学的にまれな疾患であっても,看護の立場でとらえた場合,とらえ方によっては珍しいということがなくなってしまうことが多い。この症例についても同じことがいえるのではないか。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.