私の印象
ストレスとボディーイメージからの看護で
岡本 恒美
1
1公立学校共済組合四国中央病院
pp.66
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913360
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世界で最も進歩的といわれる太平洋岸の,経営主体の異なる病院8施設を選び見学,現地において,適宜研究会を加えて,その成果をいっそう高めました。日本の看護とは何か,アメリカの看護とは,大きい疑問さえ抱きましたが,科学的革新と,医療の技術的進歩は,医師看護婦のみならず,国家が真剣に考え,また医療従事者が真剣に研究せねばならないことをみせつけられました。経済的裏付けの相違は建物や器具・器械の整備にとどまらず,病院職員の数,ディスポーザブルの普及など,日本の医療行政下における病院とは,全く比較になりません。短期間の見学旅行でしたが「看護婦は患者に何をいかに与えるべきか」を現実にみてまいりました。周囲から与えられるやむをえない制約はあっても,ストレスとボディイメージから患者をみて「看護」をみのらせていきたいと,考えております。
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