総説
看護学におけるボディ・イメージ研究の現状と展望
藤崎 郁
1
1神戸市看護大学
キーワード:
body-Image
,
body-image disturbance
,
self-concept
,
Body-CathexisScale
,
Self-esteem
Keyword:
body-Image
,
body-image disturbance
,
self-concept
,
Body-CathexisScale
,
Self-esteem
pp.307-319
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900354
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はじめに
ボディ・イメージとは人が自分の身体について持つ心象であり,それは自分の身体に関係するあらゆる知覚と経験によって形成され,相互作用の中で絶えず修正され変化していく観念であるとされている1,2)。看護学の領域においても,とくに1970年代以降,「ボディ・イメージ」は注目され,現在ではさかんに文献等で言及されるようになった。しかしその概念の成り立ちは非常に複雑であり,今もって明確な統一概念とはなっていない2,3)。
本稿では,実証研究に先立って,まずはボディ・イメージという概念に集約される臨床研究を整理することが必要であるとの認識に立ち,看護学領域の文献を中心に,ボディ・イメージ研究について検討する。
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