私の印象
看護助手に徹底した院内教育
田辺 かづゑ
1
1大阪府済生会中津病院
pp.55
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913353
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テレビや雑誌などでアメリカの医療制度や看護サービスについては多少の知識をもっているつもりでしたが,百聞は一見に如かずで,実際にこの目で見,聞くことによって,より一層理解を深めることができました。
経営主体の異なる各病院を見学して共通して言えることは,看護組織が明確化していて,看護部が病院の中心をなし,患者サービスに全力を注いでいることです。病院の設備などもすべて患者本位によく考えられていました。また驚いたことは,看護助手をたくさん使っていることで,看護業務を立体化し,看護助手(高校卒)に徹底した院内教育を行ない,看護婦の指導のもとに患者の世話をさせていることは看護要員を上手に使う一つの方法と思われます。最後にアメリカのナースは,職業意識に徹し学究的態度であることは,大いに学ばねばならないことと思いました。
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