看護の潮 現代の小児看護
座談会 子どもの健康を守る—小児保健のめざすもの
今村 栄一
1
,
松島 富之助
2
,
常葉 恵子
3
,
久保田 房子
4
1国立東京第一病院小児科
2母子愛育会病院小児科
3聖路加国際病院小児科
4中央保健所
pp.26-31
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913305
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小児保健とは
司会(今村) 内科学,外科学など一般の医学は病気が中心になっており,小児科学もそれに似ていますが,子どもの場合は,病気と,もう一つ健康という問題があります。小児保健ということは昔からいわれていますが,小児病学といいますか,病気と比べるとまだあまり重点がおかれていなかったわけです。しかし,こんど看護教育のカリキュラムが変わって,小児看護のなかで小児保健がハッキリとり出されたわけです。これは非常に意義が大きいと思います。それで,きょうは小児保健について,小児看護あるいは小児の診療に携っているみなさん方からお話を承って,ほかの方がたにも理解していただこうというわけです。
初めに,小児保健ということについて,小児科に関係ない方はご存知ない方もあると思いますので,その点を少しお話し合いしていただきたいと思います。実際に小児保健指導をやっていらっしゃる松島先生,小児保健とはどういうものかをお話しいただきたいと思います。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.