看護の潮 これからの精神科看護
—二人で語る・精神科看護—欠かせぬ看護の役割
安永 浩
1
,
外間 邦江
2
1東大医学部付属病院分院神経科
2国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.48-51
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913242
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□精神科看護の特殊性□
安永 私は医者代表,外間さんは看護婦さんの代表という形で,精神科の看護をもう一度根本的なところから整理してみましょう。
まず,精神科の看護がほかの科の看護と比べていちばん違うところは,精神科では他の科よりも看護の比重が大きいということだと思います。つまり精神科では看護イコール治療という面があり,しかもそれは自分の人格そのものを使ってやる治療であって,その意味では医者と全く同じことをやっている。ある面では,医者以上のことをやらなければならないのです。ですから露骨な言い方をすると,レベル以下の看護婦さんばっかりだったら,われわれは精神科の治療をとてもやる気がしないですね。その反対に,われわれはふだんいかに看護婦さんによって助かっているかということなんですけれどもね(笑)。
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