特集 ザ・パートナーシップ—院内のよりよい連携のために
心の二人三脚—パートナーシップを語る
榛葉 由枝
1
1静岡県岡村記念病院看護部
pp.963-965
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921825
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餅つきのこと
かつては大みそか近くになると,どこの家庭からもあの独特のキネの音が聞こえてきたものだった.それが子供の頃の暮れの風物詩になっていた.大抵父親がつく側にまわり,母親は手がえしの役に就く.米粒が段々白いお餅になっていく.二人の絶妙の連携に見とれたものだった.今でもつきたてのお餅の味を,ほのぼのとした暖かさとともに思い出す.
最近では,その餅つきの光景も機械にとって代わられ,すっかり趣がなくなってしまった.かく言う我が家も,核家族の共働きを隠れみのにして,夫婦で力を合わせて餅つきをしたことは一度もない.もっぱら友人の親切に寄りかかっている.
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