Nursing Study
肝生検の介助とその一考察
大村 喜代子
1
1北海道美唄労災病院内科病棟
pp.108-112
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913156
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I.はじめに
何年か前より肝臓病が増えたといわれております。“黄色い血”ということが社会的に問題になることによって一般の人も肝臓病に関心を示し,認識を高めたことなどが一因かとも思われますが,肝臓病といっても病型が種々あり,近年組織病理学,細菌学,臨床検査法などの分野の発展により,肝臓病の本態がだんだん解明されているとはいえ,医学界においてもなお,原因,発生,治療法などに一致をみていないといわれております。
身体中最大の器官で多数の重要な機能を営んでいる肝臓が障害された時,その原因を極め正しい診断をくだす上に決定的な検査法がない現在,肝生検は大きな意義をもっていると思われます。
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