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特集 生検ガイドライン
日常診療での生検ガイドライン
肝生検
Liyer Biopsy
横須賀 収
1
1千葉大学第一内科
pp.216-218
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901447
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■原発性胆汁性肝硬変
患者 38歳,女性.
1986年9月人間ドックにて肝機能異常を指摘されるも放置.1991年第2子出産後,易疲労感出現,持続.1992年11月健診で肝機能異常指摘され当科受診.血液検査にて白血球数4,900/mm3,Hb13.8g/dl,血小板数26.4x104/mm3,肝機能検査にてGOT1471U/L,GPT1801U/L,LDH494IU/L,ALP7131U/L,LAP287IU/L,TP7.5g/dl,ALB4.21U/L,T.BilO.4mg/dl,γ―GTP239IU/Lと特に胆道系酵素の上昇およびIgM414mg/dlの高値が認められた.抗ミトコンドリア抗体は×160倍で陽性であった.またHBs抗原,第2世代HCV抗体は陰性であった.超音波検査では肝内および肝外の胆管の拡張なく,肝の辺縁鈍化が認められ慢性肝疾患が疑われた.
肝生検検査では門脈域における細胆管数の減少,小葉間胆管の変性が認められ原発牲胆汁性肝硬変と診断された.UDCA 1日600 mg投与により肝機能および易疲労感の改善が認められた.
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