看護の潮 看護学形成への探求
私の看護を豊かにした本
悲しみと愛と救いと
森 まさ子
1
1日赤短大
pp.44-46
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
北浦雅子著
「重症心身障害児を持つ母の記録」に学ぶ
2年生の,心身障害児の看護について学びたいという有志13名が,日本における現況について研究し,実態の中で自分たちでできる何か奉仕活動をしたいとの願いから,今年の6月のある土曜日,島田療育園を見学した。この時微細にわたって私たちの質問に答えてくださったり,尊い体験を語って説明してくださった中沢婦長さんからいただいた1冊の本が,私たちの心に深く残った。看護する者の精神をそこに学んだのである。
この本は次男のぼうやが重症児になってから,19年の悲しみ・苦しみ・悩みを,著者が喜び,しあわせとして味わうことができるまでに至る,長い時の流れの中の記録である。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.