医学と看護・5月のテーマ
小児の麻酔
岩井 誠三
1
1国立小児病院麻酔科
pp.38-42
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912727
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いとぐち
従来は小児外科の対象となったものはその大部分が乳幼児期のものであったが,診断法の普及,手術手技の改善および術前より術後にいたる患者の全身状態管理に大きな役割を演ずる小児麻酔学の進歩により,以前はほとんど救命しえなかった未熟児,新生児における重症な先天性奇形にたいしても積極的な手術がおこなわれ,その成績も漸次向上してきた。小児とくに6歳以下では年齢が小さいほど成人とは解剖学的にも生理学的にも著しく差があり,病室の環境,患者の取り扱い,輸血および輸液などすべての患者管理法に特別の配慮が必要となる。
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