続・看護英語あ・ら・かると
POSTGRADUATE STUDY
赤松 隆
pp.56-57
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912665
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米国のnursing aspectの特徴の1つとしてあげられるものにpostgraduate educationがあります。これを私どもの制度と比較した場合にはそのすべての分野で組織化され合理的な教育方法をとっていることに気付きます。以前にも,折にふれ説明を加えてきましたが,ご存知のごとく米国では3年制のhospital programの看護学校以外に,4年制のcollege programが,沢山の大学に設置されており,それらの卒業生が程度の高い勉強を希望する場合には,master course(修士課程)あるいはdoctor course(博士課程)が,いくつかの大学におかれています。
米国看護協会より出ている資料をみますと,1952年から1964年の間に学士号以上を有する看護婦の数は,全体のprofessional nurseの数との比で8.2%より11.3%に増加しています。このうちcollege programの卒業生で学士号のみを有するものの数は,約2倍の増加となっており,また看護学校の教育要員やpublic healthnurseのなかで学士号以上を有するものが,それらの半数以上を占めていることがわかります。このような事実は,nursing自体が専門職であり,高度の学問的背景を必要とするため,実際にこれらのtrainingに当る指導者のlevelが必然的に上昇してきていることを示しているわけです。
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