今月の臨床 子宮頸がん撲滅へ向けた戦略―ワクチンと検診の新たなトレンドは?
大規模疫学研究・社会医学研究
NIIGATA STUDY
黒澤 めぐみ
1
,
工藤 梨沙
1
,
関根 正幸
2
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
2琉球大学大学院医学研究科女性・生殖医学講座
キーワード:
HPVワクチン
,
HPV vaccination
,
積極的勧奨再開
,
resumption of proactive recommendation
,
HPV感染率の再上昇
,
re-increase in HPV infection rates
Keyword:
HPVワクチン
,
HPV vaccination
,
積極的勧奨再開
,
resumption of proactive recommendation
,
HPV感染率の再上昇
,
re-increase in HPV infection rates
pp.519-524
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211277
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●NIIGATA STUDYは,新潟県のHPVワクチンの公費接種世代を含む20代女性を対象として,自治体の子宮がん検診受診者を登録し,HPV感染率,細胞診異常率,組織診異常率をワクチン接種群と非接種群とで比較する横断研究である.
●HPVワクチン接種によりHPV感染率と前がん病変発症の予防効果が確認された.
●積極的勧奨中止による影響で対象世代のHPV16/18型感染率が再上昇しており,キャッチアップ接種の推進や検診事業の強化などの施策が必要である.
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