特集 ナースの老後保障はどうしたらよいだろうか?
看護婦の平均在職日数(上)—国立結核療養所に於ける年度別推移
加倉井 駿一
pp.149-151
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912513
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まえがき
看護婦制度は終戦後目まぐるしい変遷を経て,現在に至つたが,養成施設は看護婦学校又は養成所と准看護婦学校又は養成所との二つに落着いた。然しながら,病院診療所の増設に伴つて,病院看護婦数の不足は仲々解消されないようである,養成施設は後述するように,年々増加しているが,看護という仕事が女性の職業であることを考えると,現在日本に於て,女性の職業が置かれている位置,女性にとつて結婚と職業が仲々両立し難いという現状,特に病院看護が特殊な勤務系体を必要とする結果等から,彼女等の病院に於ける在職年限,或は勤務状況が如何なる実態にあるかということをも考慮しながら,病院看護婦の需給計画を建てねばならないと思う。
又一方病院等の立地条件が若い女性の心理的に及ぼす影響,職場の選択に及ぼす影響等をも考えて,病院管理者は病院看護婦の労務管理を実施しなければならない。
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