講座
看護婦の平均在職日数(下)—国立結核療養所に於ける年度別推移
加倉井 駿一
1
1厚生省国立療養所課
pp.53-58
発行日 1953年12月15日
Published Date 1953/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909478
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退職者数
医療機関を退職する看護婦の退職理由を分類すると,他の医療機関へ転出するものと,その他の職種に就くものと二つに大別することができよう。他の職種に就くというものの大部分は結婚によつて業務を止めるものであつて,その外に少数のものが保健婦,助産婦として転職する看護婦であろう。
他の医療機関へ移つて行く大きな理由としては,経済的理由即ち給与の問題が先ず考えられる所で国立結核療養所には病院の平均給与は特別の病院療養所を除くと,それ程低くなく,殊に国立結核療養所は特別に調整額が支給されるので,比較的この点は考慮されていると思われる。
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