看護と経済・5
医療財政の傾向
今井 敬子
,
カルドウエル・B・エッセルスチン
pp.60-64
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912408
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今世紀のはじめごろから一般大衆の医療サービスに対する態度は重要な変化をみせている。当時は,医者がいてもいなくても,生存の機会は同じくらいであった。今日では,医療サービスの効果は,だれでも受けられる権利という程度までに考えられている。その結果,当然,サービスに対する要求は大きい。
同時に,健康に対する概念は,単に肉体の疾患の欠損というだけではなく,精神的,社会的な健康という所までひろげられた。ヘルスサービスの範囲はひろげられ,障害のある人の数は増加し,もっとうまく調整をとり,秩序ある態度が必要となってきた。
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