特別レポート
患者の身のまわりの世話についての実験調査
北海道看護業務研究会
pp.50-58,64
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912407
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
患者の身のまわりの世話について38年度病院学会時の看護部門における発表を北海道として参加するようにとの話があったのは7月に入ってからである。当時病院学会の意図することもわからず,全く困惑したが,丁度看護業務上の分析等種々の調査も私たち自ら行なわなければならない時期にもあって,看護協会北海道支部として業務調査委員会を設け,7月15日発足,この第1の仕事として,38年度病院学会看護部門のテーマ「患者の身のまわりの世話」をとりあげた。このため調査に対する基礎的準備,研究メンバーとの話し合いも充分になすこともできず,研究メンバーとも,その結果がでるまで暗中模索といった実に心もとない状態であったが,調査期間発表当日まで努力した。したがってこの調査自体,方法,分析等多くの不備な点を有していることは研究者一同発表するに躊躇するが,一つの研究としてまた,ただ一つでも同じ職に携わる者の向上の道をつけるものが出ればこれに優る幸はないと思って発表した。
1 調査を始めるにあたって
1.運営準備委員,および調査研究メンバー さきに述べた業務調査研究会の委員がこのたびの病院学会運営準備委員となり,さらにこの調査のため札幌市内10施設を選定,各施設より1名調査研究メンバーを選出した。施設および研究メンバーはつぎの通りである。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.