看護の潮 ナースがつかう器具・用具
身のまわりの器械・器具—その原理と使い方
高橋 美智
1
1虎ノ門病院結核病棟
pp.29-36
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913136
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はじめに
日常,臨床にいて看護にあたる私たちの身近には医療機械器具,看護用具が数多くある。もちろんそのなかには日に何度となく使用するものもあるし,長年臨床にたずさわっていても一度も使用したり見たりする機会のない機械・器具・用具もある。それらの機械・器具・用具すべての取り扱いあるいは使用方法を正しく知っていることができれば,それ以上便利なことはない。しかし一般にはそのようなことは不可能であろう。そこでせめて身近に日々使用することの多いものくらいは正しい操作をおぼえておきたいものである。どんなに簡単なものでも必ず正しい使い方があろう。臨床にたずさわっていて,時々「われわれはどうしてこんなに機械類によわいのであろうか」また「その原因は考えることを怠るからではなかろうか」と思うことがある。
4月,看護婦として新しくスタートした後輩の方々にも役立てば幸いと,もっとも身近で頻回に取り扱うものを取り上げ,そのポイントを説明してみた。なお本誌29巻4号〜30巻3号の12か月にわたって酸素テント・吸引器・人工呼吸器などを取り上げ説明してあるので,合わせて参考にしていただきたいと思う。
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