特集 病室の物品管理
大部屋の身のまわり所持品の管理
伊佐 マル
1
1国立東京第一病院内科
pp.43-45
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911605
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病室は個室,準個室(二人部屋),と大部屋とがある。大部屋は部屋の構造で収容する人員は異なるが,何人かが一緒に療養するもので,「ベット」と「ベット」の間隔は1.0〜1.2m位いが適当である為に,1人の所有する面積は大体(縦約2.0m×横0.9m)十(間隔1.2m)としての広さである。(医療法では個室1床あたり6.3m2以上,2人以上では1床あたり4.3m2以上とされている)。
その病室へ一人々々,職業,風俗,習慣の異る人達が病気になって入院して来られる為に,私物身のまわりの持参品も種々雑多で,大部屋ばかりの病棟に勤務する私達が,持参品を如何に制限するか,どの程度のものがあれば適当であるか,又ベットの中の生活にどんな慰安の品があればよいか,などの,私物所持品の管理の問題には,常に頭を痛めるものです。殊に内科系統の病室では療養期間が長く,また病症の程度に依っても所持品の違いがあり,表題を依頼されたこの機会に考えをまとめて皆様の御批判をお願い致します。
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