統計
脳卒中患者
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912394
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昭和36年の成人病基礎調査の際に,脳卒中患者または脳卒中後遺症をもっているものがどのくらいいるかも調査しているが,これによると,同年10月1日に30歳以上のもので,金国に31万人の患者がいると推計されている。これを性別にみると男16.8万人,女14.2万人であり,年齢別の有病率は第1図の如く,70〜79歳で人口100万対の有病率が最高となる。第2図は初回発作からの経過年数別にみたもので65%強は5年未満であり,ある程度予後の状況を示しているものといえよう。また,脳卒中の障害の主なものの発現状況をみると第3図から第5図の如く,言語障害が割に多く,約4割のものにみられ,膀胱直腸障害と精神機能障害は約2割のものにみられる。
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