Japanese
English
講座 身体障害者の呼吸・循環機能・2
脳卒中患者
Cardiorespiratory function of the patient with stroke.
補永 薫
1
,
辻 哲也
1
Kaoru Honaga
1
,
Tetsuya Tsuji
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
自動調節能
,
運動耐容能
,
運動負荷試験
,
拘束性換気障害
Keyword:
自動調節能
,
運動耐容能
,
運動負荷試験
,
拘束性換気障害
pp.151-158
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100467
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はじめに
昨今,脳梗塞に対する血管内治療や血栓溶解療法などの超急性期治療などが導入され,脳梗塞の治療は大きな変換点に立っている.また,国内では脳卒中治療ガイドラインの作成およびその改定などが行われており,エビデンスに基づき,系統立って脳卒中の治療および早期リハビリテーションを進めていくことが望まれている.そのなかで,患者のリハビリテーションに対するリスクや運動耐容能を適切に評価することはリハビリテーション効率の面からも大切である.
脳卒中患者では,患者は既に高血圧や糖尿病など種々の既存疾患をあらかじめもっていることが多く,健常人の基準での運動負荷が困難なことが多い.そのため,患者の呼吸・循環動態を正しく把握し,適切な負荷量や運動方法を選択する必要がある.
本稿では,脳卒中患者の呼吸・循環機能の評価方法および特徴について,過去の報告を交えて解説する.
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