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与薬方法の改善
渡辺 千鶴子
1
1国立京都病院内科
pp.61-64
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912215
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はじめに
私どもは最近業務の繁雑さに追われて,与薬方法では原則を忠実に守られない実態が起っている。その原因を反省してみると,これは指導された与薬方法に対して,ただ惰性に流れてしまい,私どもの看護実態に即応したものとするための,研究や検討がたりなかったのではないかと考える。理想は高く持っても,実際に移す段階においては,実態をよく把握した上に立つものでなければ,何処かに無理な育ち方が生じてくるものではなかろうか。こうした観点に立って私どもが取り上げてみた与薬方法であるが,将来まだ改良を加える点の方が多く残されており,諸姉の御指導をいただきたく,発表させていただいた次第である。
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