特集 飲ませる看護,飲ませない看護—与薬業務における看護の役割
与薬業務改善のため配薬車を導入して
二戸 幸子
1
,
中田 美智子
1
,
千坂 和彦
2
1代々木病院消化器・糖尿病混合病棟
2代々木病院
pp.1190-1194
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921874
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はじめに
入院患者に対する薬物療法の中で,内服薬の与薬業務は,「処方→調剤→与薬準備→内服介助→内服確認→効果・副作用の観察」と,複雑な過程を経て行なわれている.安全性・確実性が最も必要とされる与薬業務であるが,現実の問題としては,処方されているはずの薬がなかったり,あるいはダブっていたり,また間違って与薬されたりなど,薬に関するトラブルは多い.
当院でも,余った薬が1週間で箱一杯になり,薬局に返却することなどが多々あった.処方された薬がなかったり,余分にあったりするということは,何よりも患者の不安につながるので,早急な解決を迫られていた.
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