静脈注射と看護業務 山形事件その後
わりきれない静脈注射事件の判決—勝つための戦いを
北原 政子
1
1国立国府台病院
pp.40-44
発行日 1964年2月1日
Published Date 1964/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912141
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護協会千葉県支部主催,夏期講習会の席上で国立高崎病院で起きた,輸血中における,空気栓塞死事件を聞きました。読者の皆さまは事件の内容について,すでにご存知のことと思われますので,ここでは省略させていただきます。私にとって身近な問題として,考えさせられることがたくさんありました。
その頃,山形県立新庄病院の,静注事件判決を知りました。看護婦だけが罪に問われたのです。その悲しみと怒りは大きく,黙ってはおられない気持になりました。なんとか社会的にとりあげて真実を追求する方法はないものだろうかと,考えていました。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.