medical topics 医学の話題
国立リハビリテーション学校,他
K
pp.82-83
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912047
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厚生省は近く国立の学校を作って,高等学校卒業者をさらに3年間教育して,身体障害者のリハビリテーションを受けもつ専門家を養成するという話である。
同省の大臣官房企画室が発表した省内研究会の中間報告にのせられている資料をよむと,わが国では身体障害者,精神障害者のリハビリテーションサービスがたいへん遅れ,そのため大きな国家的損失をしていることがよくわかる。たとえば最近いちばん問題になっている脳血管損傷の後遺症は1000戸について約5人と推定され,これらの人は適当な時期に医学的リハビリテーションを行なったら,その大部分が機能を回復したものと考えられている。こういう防ぎ得た身体精神障害者に厚生年金や労災保険は毎年約140億という多額の災害給付を行なうので,国家としても大きな損失を受けている。
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