インタビュー
「人間の成長発達」を看護の根幹として—東京大学医学部衛生看護学科浅田美智子さん
所沢
1
1編集部
pp.64-65
発行日 1963年1月1日
Published Date 1963/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911831
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東京大学衛生看護学科の浅田美智子さんは,昨年から今年にかけて約1年間,米国のスキド・モア・カレッジで,主として「小児看護」と「ナーシング・リサーチの方法」を学んで来られた。スキド・モア大学は私立の4年制の大学であり看護学部のほかに,音楽,化学,歴史など,多くの学部を持っている大学であって,私立であるだけに,月謝は相当に高いそうである。この大学で,浅田さんは,小児看護ではどのようなことを教えているのか—を研究するために,先生方といっしょにプランを立てたり,実習に出たり,あるいは臨床実習の指導に当たったりした。そのほか,学校の1年生のプログラムに組まれている基礎学科と臨床看護との関係をさぐる努力をしてこられた。スキド・モア・カレッジのほかにも,西海岸地方の短大,あるいは病院付属の看護学校をまわり,全米看護コンサルタントに逢ったりしてできるだけ,広く米国の看護の現状と,今後の動向を見きわめようと研究して来られたようである。いくつかの質問を試みて豊富な内容をずっしりと頭につめて持ち帰った浅田さんから,その一部分だけでも伺って見よう。
—「看護リサーチの方法」ということは,私どももたいへん興味ある問題ですが,アメリカでは,どんな研究が,どんな方法で行なわれておりましたか。
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