「新生児」を考える
新生児看護はなぜ問題なのか
折橋 多美
1
1日大板橋病院産院
pp.55-57
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911708
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新生児死亡率
母子衛生対策の一端としての新生児対策が,大きく浮び上ってきたことは,当然のことではあるが,まことによろこばしいことであり,今日にあらしめたものは,過去における新生児死亡率の統計による影響が大きいと思われる。
すなわち過去年における「乳児死亡率新生児死亡率」の統計によれば(第1表)乳児死亡率および新生児死亡率は,その10年間にそれぞれ半分に減るといういちじるしい進歩を示したが,しかし乳児死亡の中で新生児死亡の占める割合は,約10年前にはその4割に過ぎなかったのが,今日では6割近くになっており,この傾向は年々大きくなっていくようである。
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